隆鼻術の症例写真

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CASE2

隆鼻術とは

隆鼻術とは、鼻の内側を切開し、自家組織やシリコンプロテーゼを挿入することで、鼻筋や鼻の高さを整える施術です。

施術に使用する自家組織は、肋軟骨・耳介軟骨・筋膜・真皮脂肪などがあり、患者様の状態やオーダーによって挿入する組織が異なります。やわらかくしなやかな鼻になりたい場合、軟骨と筋膜を組み合わせてナチュラルな仕上がりにすることも可能です。

プロテーゼを挿入する場合、当院では加工のしやすい医療プロテーゼと、患者様の好みに合わせたオーダーメイドプロテーゼのどちらかを選択できます。しっかり鼻の根元から高さを出して、より印象を変えたい方にはプロテーゼをおすすめしております。

横顔美人のきれいなS字カーブ

隆鼻術において、当院では「綺麗なS字カーブを作ること」を心掛けております。日本人に多いのっぺりとした横顔を改善し、どの角度から見ても美しい鼻に近づけるように、Eラインを意識して慎重にデザインしていきます。

仕上がりの美しさにこだわっている当院だからこそ、顔のトータルバランスを考慮して、術後ナチュラルに馴染むデザインを作り上げることが可能です。

隆鼻術の施術ステップ

鼻の穴を切開

デザインに合わせてマーキングを行い、丁寧に鼻の穴を切開していきます。切開する際は、可能な限り傷跡を最小限に抑えているため、外から見ても傷跡が目立ちません。（右側と左側、どちらを切開するかは、医師の利き手によって異なる場合があります。）

骨膜の剥離

皮膚の下にある骨膜を剥離していき、自家組織やプロテーゼの挿入スペースを確保していきます。（この時、プロテーゼが余計な動きを出さないよう、プロテーゼ挿入分のスペースのみ確保する）

自家組織・プロテーゼの挿入

患者様の状態に合わせて、自家組織やプロテーゼを挿入します。オーダーに合わせて細かな微調整を繰り返し、理想の形に仕上げていきます。

傷口の縫合

最後に、切開した傷口を丁寧に縫合して完了です。デザインや患者様の状態によって施術時間は異なりますが、切開から縫合まで30分〜1時間程度が目安となります。

当院では自家組織・プロテーゼどちらも対応可能

当院の隆鼻術は、自家組織とプロテーゼ、どちらの施術方法でも対応可能です。

自家組織は患者様の身体から採取しているため、施術箇所の組織に定着しやすく、炎症などの拒否反応が起こりにくいメリットもあります。一方で、シリコンプロテーゼは大きな変化を望めるため、しっかりと高さを出せる特徴があります。

自家組織とプロテーゼのどちらで隆鼻術を受けるか迷った場合は、鼻整形の経験豊富な医師が、患者様の状態に合わせて最適な提案をします。不安な点がありましたら、カウンセリング時にお気軽にご相談ください。

自家組織

隆鼻術で使用する自家組織（軟骨）には、肋軟骨と耳介軟骨があり、それぞれ「硬さ」「採取量」「加工方法」などが異なります。

肋軟骨は移植軟骨の中でも強度がある部位であり、より大きな変化を求める場合に使用されることが多いです。耳介軟骨は鼻先にやわらかさを残したい場合や、ナチュラルな変化を求める場合におすすめの部位です。

肋軟骨

肋軟骨は、自家組織の中で1番強度が期待できる部位です。硬さが安定しており、十分な量を採取できるため、「しっかり鼻筋を通したい」「より高さを出して印象を変えたい」といった場合に選択されます。

採取の際は胸の下に2cmほどの傷跡ができるものの、時間の経過とともに赤みは引いていき、やがて1本の白い線になっていきます。耳介軟骨と比べると採取に時間がかかるため、施術時間とダウンタイムがやや長くなる傾向にあるので注意が必要です。

また、肋軟骨は湾曲しやすい性質を持つため、採取後の加工が最も難しいと言われている部位です。鼻に挿入する際は、将来的に曲がらないように工夫して加工しなければいけないため、医師の高い技術力が必要とされます。

当院には、鼻整形を得意とする美容外科医が在籍しているため、扱いの難しい肋軟骨にも対応しております。さまざま症例を経験している実績から、独自の技術によって将来的な湾曲予防が可能な加工方法を行えるのも当院の強みです。

隆鼻術において、自家組織の中でもより大きな変化を期待できる観点から、患者様がダウンタイム時間を確保できる場合は、肋軟骨の使用を推奨しております。

耳介軟骨

耳介軟骨は、自家組織の中でも採取がしやすいため、身体への負担を抑えられる部位です。やわらかく加工がしやすいため、「ナチュラルに変化を出したい」「鼻のやわらかさを保ちたい」といった場合に選択されます。

採取の際は、耳の裏にあるシワに合わせて数センチ切開していくので、傷跡も目立ちません。肋軟骨と比較すると簡単に採取できるため、採取時間も短く、身体への負担を抑えられることが最大のメリットです。

注意点として、耳介軟骨はやわらかい特徴があるため、鼻に挿入する際は複数枚重ねて加工する場合があります。その際、オーダーによっては採取範囲が足りなくなる場合もあるため、大きな変化を求める場合は肋軟骨を提案する場合があります。

プロテーゼ

プロテーゼは、鼻の高さを出す際に最も正確性が高く、挿入後のイメージが想定しやすいです。「しっかり根元から高さを出したい」「スッと通った綺麗な鼻筋になりたい」といった場合に選択されます。

プロテーゼは扱いやすく微調整しやすい特徴もあります。万が一仕上がりがイメージと異なってしまった場合でも、抜き変えがしやすいこともメリットです。

まれですが、異物反応で炎症や石灰化などの異物反応が生じる可能性もあります。中には無理に高さを出したことで、プロテーゼが皮膚に負担を与え、最悪の場合プロテーゼが皮膚を突き破ってしまう可能性も否めません。

当院では患者様の状態にあった鼻整形を提案しているため、皮膚に負担のかかる無理な高さ出しは行っておりません。「身体への負担を抑えること」「顔のトータルバランスを考慮したデザイン」を心掛け、常に患者様ファーストで施術を行っております。

プロテーゼにおきましても、安全性が高いと言われている医療用シリコンを採用しているため、異物反応などのリスクを可能な限り最小限にしています。

また、患者様の状態に合わせられる「オーダーメイドプロテーゼ」も提供しておりますので、細かなデザインを作り出すことも可能です。

隆鼻術のダウンタイム

施術翌日

施術翌日は、鼻にギプスやガーゼがついている状態です。腫れやむくみが生じる場合もありますので、症状を緩和させるためにもギプスは外さず、医師に指定された期間しっかりと装着しましょう。

麻酔が切れた後から痛みが出る場合もありますが、多くは鎮痛剤で改善される程度です。万が一痛みが強く出てしまった場合は、当院にご相談ください。

施術1週間後

腫れやむくみが徐々に落ち着き、目立つダウンタイムも消失していることが多いです。腫れやむくみは、長くても1週間から10日程度で落ち着いてきます。中には内出血や赤みが出る方もいますが、目立つものは術後1週間程度で徐々に消失していくでしょう。

また、施術1週間後は、抜糸による来院が必要です。

施術1ヶ月後

施術1ヶ月後になると、ダウンタイム症状のほとんどが落ち着いている状態です。プロテーゼが組織に定着するまでは3〜6ヶ月かかりますので、完成するまでは鼻に強い刺激を与えないように気をつけましょう。