貴族手術 の症例情報
必読!これを読めば貴族手術(鼻翼基部手術)が解ります。貴族手術の基本を詳しく解説!
貴族手術(鼻翼基部手術)とは
貴族手術 は、骨格的に上顎(上顎骨の歯茎より上辺り)が前に出ているために、鼻翼基部が陥没して見える人に対して、その陥没した部分を盛り上げる手術 のことを言います。これをきちんと詳しく解説したブログや説明があまりないので、当院独自の方法も含めて解説して行きますね。
貴族手術(保存軟骨使用)の術前術後の症例写真
まず、上の写真で 鼻翼基部から法令線の溝状の陥没 が無くなっているのが分かりますね。これが貴族手術になります。
↑斜め上から見下ろした時に、小鼻の横の陥没が綺麗に改善しているのが分かりますよね。
斜めから見ても、法令線がしっかりなくなっていますね。
この 貴族手術 は、若いのに 法令線が深い方 、鼻翼の横が窪んでいて、鼻全体が中顔面に埋もれているような方 に適応があります。
やり過ぎると「犬」のような容貌になると言われていますが、この症例では適度に盛り上がっていて、ナチュラルですね。
さて、貴族手術の基本を解説して行きます。鼻翼基部を盛り上げる材料として
- ヒアルロン酸
- シリコンプロテーゼ
- 自家組織(主に軟骨)
- 保存軟骨
があります。ヒアルロン酸は当院ではシミュレーションとして行っております。
実際の手術では2~4のどの材料で行うかになります。貴族手術のみを行う場合はシリコンプロテーゼを使うことが多いです。シリコンプロテーゼに抵抗のある人は3もしくは4になります。3.自家組織は、耳の軟骨ではボリュームが足りませんので、肋軟骨を使うことが多いです。貴族手術のためだけに肋軟骨を採取することはあまりありません。鼻中隔延長手術で肋軟骨を使う人が、さらに貴族手術も一緒にする場合 によく使用されます。
4.保存軟骨と言って、他人の肋軟骨を移植用に加工された商品(アメリカ製)があるのですが、これに抵抗のない人は、保存軟骨で行うことがあります。肋軟骨採取は、乳房下縁あたりに2cmほどの傷が出来るのですが、それが嫌な人で、プロテーゼも嫌だ!と言う人が選択することがあります。
今回のモニター様は、保存軟骨に抵抗のない方だったので、自ら保存軟骨を選んで貴族手術をされました。
次に、貴族手術の 挿入レイヤー(層)と固定方法 について、解説します。
挿入レイヤーには1.皮下、2.骨膜上、3.骨膜下、があります。どのレイヤーにするのか?はドクターの好みにも依りますが、私はどの場合でも必ず3.骨膜下に挿入します。鼻翼基部を骨膜から剝がさないと、窪んだ基部が盛り上がってくれない からです。
貴族プロテーゼが移動(浮遊)する問題について
貴族プロテーゼをどこに、どのように固定するかですが、一般的にほとんどの美容外科医は骨膜組織(骨の上にある軟部組織)に糸で固定する(細片軟骨では注入するのみ)のですが、この固定方法では、必ずプロテーゼが骨から浮遊した状態になるのです。笑った表情などでプロテーゼが浮いて移動してしまう現象が発生します。
当院では、小さな骨孔(穴)を開けて、そこで 非吸収性の糸 で、上顎骨に直接しっかりと固定する ので、プロテーゼが骨と一体化した状態になり、移動(浮遊)しないという術式をとっております。
貴族手術を希望される方は、その方法や挿入材料の選択肢の豊富な当院にご相談ください。きっとあなたに合うストラテジー(治療方針)が見つかると思います。
<こちらの施術を動画で詳しく知りたい方はこちら♪↓>
<施術料金>
貴族手術(鼻翼基部挙上術)¥330,000
+保存軟骨移植¥220,000
全身麻酔¥220,000
(※全て税込み価格です)
〔施術の副作用(リスク)〕
術後には浮腫み、内出血、感染、痛みが出現する可能性があります。経過で不安を感じた方はすぐにご連絡下さい。