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魔女顎手術の症例情報

先天的な魔女顎（Chin Ptosis）の治療｜骨切りなしで改善する最新手術法

2025.11.13

魔女顎＝後遺症ではない。先天的なタイプが存在する

魔女顎手術の術前と術後（１ヶ月）の症例写真

「魔女顎（Witch’s chin）」と言うと、

「骨切りや顎形成手術の後遺症で起こるもの」

というイメージを持つ方が多いです。

しかし実際には、

✅ 生まれつき 筋肉が下に下がる
✅ 骨手術をしていなくても発症する

“先天的な魔女顎（先天的 chin ptosis）” というタイプが存在します。

先天的 Chin Ptosis とは？

医学的には Chin ptosis（下顎下垂） と呼ばれ、

下唇を動かしたときに顎先が下がる
「い」と発音したときに顎先が落ちる
顎先の皮膚が乗っかって段差ができる

といった症状がみられます。

類似する病態：眼瞼下垂

眼瞼下垂では「まぶたを上げる筋肉が弱く、支えきれずに瞼が下がる」状態ですが、

顎でも同じことが起きている、と考えると理解しやすいです。

原因は「筋肉と支持構造の弱さ」

顎には mentalis muscle（オトガイ筋） という筋肉があり、
顎先の皮膚と下唇の動きを支えています。

先天的な魔女顎の特徴：

病態	内容
筋肉の支持力不足	オトガイ筋が弱く、皮膚や脂肪を支えられない
動作で悪化	「い」の発音で顎先が落ち込みやすい
表面だけの治療では改善しない	ボトックスや脂肪溶解では変わらない

治すべきは皮膚ではなく「筋肉の支持」。

美容外科でも理解されにくい理由

先天的魔女顎の多くは、
骨切りや脂肪吸引の後の形状不満と誤診されることが多い です。

✔ 骨切りで治ると思って行う → 悪化
✔ 脂肪吸引で改善すると思う → 凹みだけ残る
✔ ヒアルロン酸で顎を足す → 余計に段差が際立つ

治療に必要なのは 骨を削ることではなく、筋肉を正しい位置へ再固定する技術。

理解・経験のある医師が少ない理由はここにあります。

僕が行う手術のアプローチ

私は 数多くの魔女顎症例 を治療してきた経験から、
オトガイ筋の解剖と動きに沿った、繊細なアプローチを行なっています。

術式のポイント

筋肉（mentalis muscle）の位置を正確に把握
必要最小限の剥離で血流を確保
筋力を損なわず正しい位置へ再固定
ディーププレーンの理論を顎に応用

一般的な「縫い縮め」ではなく、
構造を正しく再構築するという考えが中心です。

“動きを治す” ことがゴール。

症例紹介

📷 術前／術後1ヶ月

患者：先天的 chin ptosis の女性
施術内容：オトガイ筋 reposition（再付着）

魔女顎手術の術前と術後（１ヶ月）の症例写真

結果：

「い」と発音したときに顎が下がらない
顎先のラインが自然に整う
動的なバランスが改善

形だけでなく、“動き” が治る。

魔女顎手術の術前と術後（１ヶ月）の症例写真

このポイントが美容的にも機能的にも最も重要です。

治療の効果は「静止画」だけでは測れない

魔女顎の治療で大切なのは、静止した時だけでなく、

話しているとき
表情を作ったとき

など 動いた瞬間の顎の挙動。

だからこそ、

before / after の動画で改善を確認しています。

どんな人が手術適応になる？

以下が当てはまる場合、先天的 chin ptosis の可能性があります。

顎先が“落ちる”感覚がある
喋った時に、顎が下がる
顎に段差・溝ができる
顎だけ年齢が進んだように見える

✔ 骨が原因ではない顎の悩み
✔ 脂肪や皮膚だけでは説明できない形状

これらは 筋肉の支持不足が原因です。

まとめ

観点	一般的な誤解	正しい理解
原因	骨切りの合併症	先天的に筋肉支持不足の場合がある
治療	ヒアルロン酸／骨切り	筋肉を正しい位置へ再固定
ゴール	見た目だけ整える	動き＋形状の改善