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美容整形コラム
鼻中隔延長とは?症例写真で効果やデメリットまで詳しく紹介
鼻整形
鼻中隔延長は、鼻整形の中でもナチュラルな仕上がりかつ変化も叶えられるという点で、バランスが良いとされる施術です。
数ある鼻整形の中でも、とくに近年人気がある施術とも言われています。
本記事では、鼻中隔延長のことをよく知らない方にも
- 鼻中隔延長とは、どんなものなのか?
- どんな方に向いているのか?
- 施術の方法やメリット・デメリット
- 鼻中隔延長のリスク
などについて、症例写真もまじえながらわかりやすくご説明いたします!
また、安心できるクリニック選びについてもプロ目線で解説しておりますので、鼻中隔延長については知っていて、これから本格的にクリニックを決めたい方にも、役立つ情報が盛り沢山!
ぜひご参考になさってくださいね。
この記事の監修ドクター
目次
鼻中隔延長とは?
鼻中隔延長とは、鼻の穴を左右に分けている壁(鼻中隔)を、耳介軟骨や肋軟骨などを移植して長さを延長する施術です。
鼻先を高くしたり、鼻先の向きを下向きに整えられます。
一般的に「豚鼻」や、鼻が上を向いている「アップノーズ」でお悩みの方や、「魔女鼻」「矢印鼻」と呼ばれる形の鼻を整えたい場合にフィットする施術と言われています。
豚鼻やアップノーズを調整し、洗練された印象をご希望の場合には、鼻先を長くすることで鼻先を下向きにします。
一方、魔女鼻や矢印鼻を調整し、鼻の印象を和らげたい場合には、鼻先を前に延長する施術をおこなうことで、鼻の主張が抑えられます。
また、鼻中隔延長は、鼻の低さやぺちゃ鼻にお悩みの方が、しっかりと鼻の高さを出したい希望があるときにも用いる場合もあります。
単体で施術することもありますが他の鼻整形と組み合わせることで、さらに多様な鼻の悩みに対応できる近年人気の鼻整形のひとつです。
鼻中隔延長はこんな方におすすめ!
- 鼻を長くしたい方
- 鼻先を高くしたい方
- 正面から鼻の穴を見えにくくしたい方
- 団子鼻やにんにく鼻を改善したい方
鼻中隔延長は鼻先を長くしたり、下向きにしたりすることで、短い鼻を長くしながら鼻の穴が見えないようにする効果が期待できます。
鼻が上向きの状態だと正面から鼻の穴が見えやすくなりますが、長く下向きにすることで、理想の鼻へと近づけることが可能です。
また、鼻の高さや向きを要望に合わせて変更できますので、高さを出しつつ下向きにしたり、高さは変えずに向きだけ変えたりするなど、悩みに合わせてデザインできます。
施術内容
施術時間 | 60分以上 |
ダウンタイム | 7日前後(ギプス固定6~7日) |
完成目安 | 3~6ヶ月 |
通院の必要性(頻度) | 翌日、7日目(抜糸)、1ヶ月後、3ヶ月後 |
痛み | 術後3~4日程は軽度の痛み |
麻酔 | 静脈麻酔もしくは全身麻酔 |
鼻中隔延長の施術では、眠る麻酔を使用して鼻中隔に軟骨を移植します。
施術は寝ている間に終わっているため、痛みを感じることはありません。
ダウンタイムは1週間程で、その間は鼻のギプス固定が必要になります。
ただ、大きめのマスクを着用していればギプスを隠すことができますので、お仕事の復帰は翌日からでも可能です。
お昼ご飯を食べるときや飲み物を飲むときはマスクを外す必要がありますので、在宅ワークが可能な場合やマスクを外すタイミングにお1人になれる方はあまり気にすることなく施術を受けられます。


施術方法
施術方法 | メリット |
オープン法 | 軟骨の挿入が容易で変化を出しやすく細かなデザインができる |
クローズ法 | 鼻柱に傷跡が残らずダウンタイム中でも傷が見えにくい |
鼻中隔延長の施術方法は、オープン法とクローズ法の2種類があります。
オープン法は鼻下の中心にある鼻柱と、鼻の内部の鼻腔を切開した後、軟骨を挿入します。
鼻の内部を露出させるため、医師が鼻の状態を把握しやすく、細かいデザインの調整がしやすいメリットがあります。
しかし、クローズ法と比べると傷跡が目立つ可能性があるのが欠点です。
クローズ法は鼻の内部の鼻腔のみを切開するため、ダウンタイム中でも傷跡がほとんど見えないのが特長となります。
一方で、限られた視野の範囲で施術を行う必要があるため、細かなデザインの調整が難しく、医師の技術力が求められます。
施術方法は医師によって得意な方法が異なり、希望するデザインによっても最適な方法は異なります。
希望の施術方法がある場合は、事前に医師に確認しておきましょう。
術後の痛み
鼻中隔延長の施術は眠る麻酔を使用するため、痛みを感じるのは術後となります。
眠る麻酔を使用しながら、並行で手術中には痛み止めとなる麻酔を使用しますが、その効果が切れるタイミングには個人差があります。一般的には術後2〜3時間が経過したくらいから徐々に鈍い痛みを感じる場合もあります。
手術当日などは、痛み止めの麻酔が切れる前に、痛み止めの内服を検討するのもよいでしょう。
術後はギプスで固定された状態になりますので、圧迫されるような痛みがある場合もあります。
また、鼻中隔延長で自家組織となる耳介軟骨(耳の軟膏)や肋軟骨(胸骨と肋骨の間にある軟骨)を使用した場合、採取した箇所の痛みを感じることもあります。
耳介軟骨と肋軟骨、どちらも術後はズキズキとした痛みを感じることがありますが、痛み止めを服用すれば日常生活で影響があるほどのものではありません。
当院の鼻中隔延長の症例写真
施術内容 | 鼻中隔延長(肋軟骨)+鼻尖形成+耳介軟骨移植+自家組織隆鼻+貴族手術 |
施術料金 | 鼻尖形成¥330,000 耳介軟骨移植¥220,000 貴族手術¥330,000 鼻中隔延長¥440,000 肋軟骨移植¥440,000 自家組織隆鼻術 ¥330,000〜 全身麻酔¥220,000 |
副作用・リスク | 術後には浮腫み、内出血、感染、曲がり等が出現する可能性があります。経過で不安を感じた方はすぐにご連絡下さい。 ※ダウンタイム(ギプス装着)1週間 ※こちらの症例は術後1週間の写真です。内出血が出現していますが一時的なので時間の経過とともに消失します。 |
当院で、肋軟骨を使用した鼻中隔延長を中心にいくつかの鼻整形を組み合わせておこなった患者さまをご紹介します。
こちら、正面、横顔ともにビフォーとアフターでは印象がかなり変わるのがお分かりかと思います。
鼻中隔延長により鼻の高さ・長さが整ったことで、もともとの患者さまが持つキュートな印象を生かしつつ、より華やかで女性らしい印象に生まれ変わりました。
横顔のシルエットには立体感が生まれ、鼻口顎を結ぶ美しいEラインに近づきました。
鼻中隔延長の良いところは、正面だけでなく同時に横顔も変化をもたらし、360度どの角度から見られても自信のある自分に近づけることです。
変化の幅が大きい分、デザインセンスや技術力の高さが重要になってくる施術とも言えます。
アフターは術後1週間の写真ですが、当院ではこれだけの施術をおこなっても短いダウンタイム、軽い内出血で抑えられる技術力を備えていることを感じていただけるかと思います。
※治療に使用する医薬品・医療機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。
※未承認医療機器について「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もご参照・ご一読ください。
(https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/)
※本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医療機器は2024年9月現在ありません。
※諸外国における安全性にかかわる情報として現在重大なリスクは報告されていませんが、理論的なリスクは否定できません。
当院では他院の修正施術にも対応
鼻整形の、とくに鼻中隔延長は難易度の高い整形手術です。
ミリ単位の変化が顔の印象を左右すると同時に、嗅覚をつかさどる鼻の機能も正常に維持する必要があります。
そのため、鼻中隔延長で思わぬ失敗を経験し、不満を抱えてしまう患者さまもいらっしゃいます。
理想の仕上がりを夢見て、時間も費用も費やし、痛みや不安に耐えて施術を受けたのに、気に入らない仕上がりになってしまった…。
そんな辛い思いを抱えていらっしゃる患者さまの力になりたいと考え、当院では特別に『他院修正外来』を設けております。
一般的に修正の施術は初回の施術より難易度が上がるとされていますが、そのような症例に対しても経験豊富な医師が対応いたします。
一度うまくいかなかったとしたら、修正施術にはより一層の不安や怖さがともなうことでしょう。
また一歩を踏み出すのは大変なことかと思いますが、どうかお一人で抱え込まず、一緒に解決策を探っていきましょう。


鼻中隔延長のダウンタイム
鼻中隔延長のおおむねのダウンタイムは2週間ほどで、完成目安は3ヶ月程度となります。
術後は鼻をギプスで固定し、手術直後は鼻水・鼻血を抑えるために詰め物をします。
1週間後のギプスが取れた頃には腫れや痛みがほとんど収まっており、普段通りの日常生活を過ごせるようになります。
ただし、ダウンタイム中はメガネをかけると鼻の形が崩れてしまう可能性があるため、術後1週間は着用を控え、ギプスを外した後も1ヶ月間は長時間かけないよう心がけましょう。
術後1週間は鼻をギプスで固定
術後は鼻を固定するために、1週間はギプスをする必要があります。
そのため、仕事へ行く場合は大きめのマスクで隠すなどの対策が必要です。
また、術後は止血のために鼻に詰め物をしたり手術操作の影響で鼻の粘膜がむくむため鼻呼吸がしづらくなり、必然的に口呼吸になりがちです。人によっては口呼吸による乾燥のため、喉に痛みが出る場合もあります。
特に冬場の乾燥した時期に長時間口呼吸をすると喉を痛めてしまう可能性がありますので、その場合はしっかり室内を保湿するようにしましょう。
1週間後に抜糸をした後はメイク可能
術後1週間程度で抜糸を行いますので、その後はメイクで切開部分の赤みや内出血を隠すことができます。
1週間後には腫れもほとんど引いているため、人前で上を向かない限り、見た目ではほとんど傷跡はわからないかと思います。
赤みや内出血が続いている場合は、出ている色味と反対の色が含まれているコンシーラーを使うことで、ぼかしやすくなります。
術後の内出血の状態に応じて適したコンシーラーを使用することで、より目立ちにくくすることが可能です。
内出血の状態 | 最適なコンシーラー |
青色・緑色(5~10日目) | 赤色が含まれているコンシーラー |
黄色(7日~14日目) | 紫色が含まれているコンシーラー |
※ギプスを付けている間、周りに内出血が出現した場合のコンシーラーの使用に関しては、クリニック医師にご相談下さい。
鼻中隔延長の料金相場
鼻中隔延長の料金相場は、50万〜70万円程度です。
さらに追加で、使用する軟骨の料金と、麻酔の料金がかかることが多いでしょう。
例えば、鼻中隔延長で耳介軟骨移植をする場合、鼻中隔延長の料金が50万円で、耳介軟骨移植の料金が20万円、全身麻酔代が20万円だと合計90万円になります。
軟骨の移植代や麻酔代によって高くなってしまうため、もし大きな変化を期待する場合は、鼻尖形成などの複合施術を受けることをおすすめします。
複合施術の場合でも、軟骨の移植代や麻酔代は同じ1回分で済みますので、理想の鼻へ近づけつつ、別々で受けるより料金が安くなります。
自家組織か保存軟骨かによって料金が異なる
自家組織とは、自身の体から採取する軟骨のことを指します。
鼻中隔延長で使用される自家組織は、耳介軟骨、肋軟骨、鼻中隔軟骨の3つがあります。
自家組織は切開して軟骨を採取する必要がありますので、保存軟骨と比べると料金が10万円~20万円ほど高くなることが多いです。
保存軟骨は、他人の肋軟骨を医療用に加工したものとなります。
自身から採取しない分、施術を受ける側の負担も少なくなりますが、他人の軟骨を移植するのに抵抗がある場合は、自家組織の方が心配事は減らせるでしょう。
鼻中隔延長で使用する軟骨にはどんな違いがある?
鼻中隔延長は、鼻中隔に挿入物を移植する施術です。一般的に使用される素材はいくつかありますが、ここでは自家組織(ご自分の体の軟骨)と保存組織(他人の軟骨)について、それぞれの違いやメリット・デメリットについてご紹介します。
自家軟骨はもともと自分の体から採取した組織ですので、移植後の適応性も高いため、術後の合併症のリスクが低いメリットがあります。心理的にも自分の体から採取した軟骨の方がなんとなく安心感をおぼえる、という方も多いかもしれません。
保存軟骨は他人の軟骨ですが、特殊な処理によって移植後長期経過に関して今のところ重大な副作用等の報告はなされていません。
保存軟骨を使用する強みは、軟骨の採取手術をする必要がないため、手術の負担を大きく軽減できるという点です
鼻中隔延長に使用する軟骨は何が一番適しているのか?というのはしばしば議論になります。
しかし単一の答えがあるというより、適した軟骨はケースバイケースであると言えるでしょう。
初回の施術なのか?修正手術なのか?どんなデザインにしたいのか?どのような状態の患者さまなのか?それぞれの条件によっても異なります。
それぞれの軟骨の特徴をしっかりと把握した上で、自分に合ったものを柔軟に検討できるのが最良でしょう。
耳介軟骨
耳介軟骨は、耳裏(大体マスクのヒモが引っかかるあたり)の比較的小さい切開だけで採取できるため、身体の負担を抑えられるというメリットがあります。
「耳の軟骨は柔らかいので変形しやすいのでは?」と思われがちですが、耳介軟骨は2枚重ねにすることで、柔軟性を保ちつつも強度を確保できる場合もあります。
また、耳介軟骨特有の柔軟性により、術後の鼻先が硬くなるリスクを減らすことも可能と言われています。
注意点は、耳介軟骨では延長できるサイズに限りがあるという点です。
採取できるサイズが小さいため、耳介軟骨のみで無理に高さや長さを出そうとしてしまうと、施術後しばらくしてから徐々に鼻先が歪んでしまったり、片側に傾いていってしまうケースもあるのです。
肋軟骨を使用して十分なサイズと強度を確保したり、鼻中隔軟骨と耳介軟骨を併用して土台の強度を確保したりといった方法で対策することもあります。
特に「耳介軟骨しか使用しません」というクリニックには注意が必要です!
一般的にはあまり知られていないことですが、プロ目線でみると、耳介軟骨でしか鼻中隔延長ができないというクリニックには注意が必要であると考えられます。
というのも、耳介軟骨は肋軟骨に比べ比較的簡単に採取できますが、採取できる量が限られており、叶えられるデザインにも制限があるのです。
もし「軟骨がズレてしまった」「高さが足りない」といったトラブルが発生した場合、自家軟骨での施術を希望していても、最初の施術時点ですでに両耳から軟骨を採取してしまっていたらそこのクリニックでは修正手術をうけることができません。
そうすると、直組織を使用しての修正はできなくなるでしょう。結局は他院で修正するしか方法がなくなり、費用も時間もかかってしまうデメリットが生じます。
どんな美容整形においても医療である以上、リスクはつきものです。いかなるトラブルにも臨機応変に対応できる技術力を持つクリニックを選ぶことが、結果的には満足につながるのではないでしょうか。
肋軟骨
肋軟骨とは、肋骨と胸骨をつないでいる軟骨のことを指し、一般的に鼻中隔延長で用いられる耳介軟骨や鼻中隔軟骨と比べるとサイズが大きい素材です。
鼻中隔延長で使用される軟骨の中で最も硬く、大きく採取できるメリットがあります。強度も大きさもあるため、より高さや長さを出したい時に選択されることが多いです。
採取の際には胸下を2cm程切開しますが、当院では可能な限り胸の下の部分のシワに合わせて、傷跡が目立たないように切開します。一般的には6・7・8番のいずれかの肋骨から軟骨部分を取り出す方法を取ることが多いです。
これは上の方の肋骨から採取しようとすると、肺を傷つけてしまう可能性が生じてしまうため、肋骨下部の6・7・8番をあえて選択し、内臓を傷つけるリスクを避けます。
肋軟骨を取ると生活に影響が出ることを心配される方もいらっしゃいますが、一般的に肋軟骨は採取しても、日常生活に支障がでることはないと言われています。
また、肋軟骨は湾曲する性質を持っていることから、将来的に変形が起こるリスクを懸念される方もいらっしゃいます。
当院では
- 採取の際に、形状を見極めた上で、可能な限り湾曲のない場所から切り出すこと
- 複数枚重ねて加工すること
- 肋軟骨の線維を見極めて、将来的な変形等も加味したうえで加工すること
といった対策を講じています。医師の技術とセンス、将来的な見通しを経験の中から見出し、鼻中隔延長術後に軟骨が曲がってしまうリスクを減らす工夫をしています。
鼻中隔軟骨
鼻中隔延長には、患者様の鼻中隔より採取した鼻中隔軟骨を使用する場合もあります。
一般的には鼻中隔軟骨は強度が高く、厚さも薄く、鼻中隔延長をする際には使いやすい素材だと言えます。
比較的細い鼻先を作ることに適していて、鼻の奥から採取するため新たな傷口を作らずに採取が可能という点も魅力でしょう。
しかし、鼻中隔軟骨は元々小さいため、延長に必要な長さを確保しづらいというデメリットがあります。人によっては採取ができない場合もあります。
また、鼻中隔自体が一部欠けることになるため、移植場所の土台としての強度が弱まってしまう可能性があるため、慎重に検討することが必要です。
一般的には、術後の仕上がりに満足ができず、修正施術が必要になってしまった場合に、鼻中隔軟骨の一部を使用していると修正の難易度がさらに上がってしまうとも言われています。
採取する部位としては、頭部のより内側(鼻の奥の方)で鼻の形に影響しない部分の軟骨をくり抜くというイメージです。
保存軟骨
保存軟骨とは、医療処理された他人の肋軟骨を保存したものになります。
保存軟骨として使用される肋軟骨は、曲がりにくさや強度が確認されていますので、将来変形する可能性が低い特長があります。
また、軟骨を採取するために切開を伴わないので、傷跡やダウンタイムを気にする必要がありません。
ただし、自身の軟骨ではないので、抵抗がある方もいるかと思います。希望する施術や料金に応じて医師と相談するのが良いでしょう。
鼻中隔延長で起こる可能性がある3つのデメリット
どんな美容整形手術にもリスクはつきものですが、鼻中隔延長特有のリスクも存在します。
鼻は小さなパーツですが、その内部構造は非常に複雑で、仕上がりの数ミリで鼻の機能や見た目に影響が出る可能性もあります。
鼻中隔延長は、小さな鼻の内部の壁にメスを入れ微細な調整を施すという、非常に繊細な手術ですので、ここで紹介する3つのデメリットやその対処法に関しても熟知した上で施術を検討しましょう。
①後戻りしてしまう
鼻中隔延長に限らず、鼻整形は「後戻り」が起きてしまう可能性があります。
鼻に軟骨を移植する施術は、人によって軟骨の強さが異なりますので、術後は早ければ3年、5年経過するとだんだん元に戻る可能性も否定できません。
鼻中隔延長の場合は、年数の経過とともに少しずつ鼻先が落ちて垂れ下がってしまうリスクなどが考えられます。
医師の技術力によって起こる場合もありますが、どうしても移植する軟骨の強度や、移植先となる鼻の土台の柔らかさなどによって、理論上では起こり得るリスクは否定できないのです。
【対策】後戻りする可能性について事前に確認しておく
有効的な対策としては、鼻中隔延長だけではなく、鼻尖形成などを組み合わせた複合施術を受けることで、後戻りしにくくすることが可能です。
自分が後戻りしやすいかどうかは、実際に医師のカウンセリングを受けてみないと判断は難しいと言えます。
大まかな判断基準としては、元々鼻を押したときに柔らかくて潰れやすかったり、鼻の土台が小さかったりする場合は、後戻りが起きやすい可能性があります。
柔らかい鼻に対して軟骨を移植すると、柔らかい部分に軟骨を乗せるため、鼻先が落ちやすくなることが考えられます。
そのため、まずは医師のカウンセリングを受けたうえで、後戻りが起きやすい場合は土台の部分から後戻りしにくくなるように、施術内容を医師と相談すると良いでしょう。
②鼻中隔が曲がってしまう
鼻中隔延長について調べているなかで、「鼻が曲がる」という情報を目にしたことはありませんか?施術後に鼻が曲がるなんて…心配になってしまいますよね。
鼻が曲がる要因として考えられる主な理由は3つです。
・施術前から元々の鼻が曲がっていた
元々鼻の骨格がわずかにでも曲がっている、または鼻中隔が曲がる「鼻中隔湾曲症」だった場合、その曲がりの修正をしないまま鼻中隔延長をすると、鼻中隔に長さが出ることで、かえって鼻の曲がりが強まって見える場合があります。
・移植した軟骨が年月を重ねることで変形した
鼻中隔延長で使用するのは主に軟骨組織です。特に肋軟骨はそもそもが曲がった形をしています。
鼻中隔延長をおこなう際には、最適な状態にまで真っ直ぐになるよう加工して挿入しますが、経年変化により曲がりが出てしまう可能性があります。
・患者さまに適さない無理な施術をした
無理な鼻中隔延長を行った場合も、鼻中隔の曲がりが出てしまう恐れがあります。これは、元々ある鼻中隔軟骨を土台にして、新たに軟骨移植をおこなっているからです。
無理に長すぎる、大きすぎる軟骨を移植してしまうと、土台となっている元々の鼻中隔軟骨に大きな負担がかかり鼻中隔軟骨が歪んでしまうことがあります。
施術後しばらくは鼻が曲がっていなかったのに、経年経過によりかかっていた負担があらわになり、10年後になって鼻中隔が負担に耐えきれず鼻が曲がってしまった、鼻の穴に左右差が生じたといったトラブルが起こる場合もあります。
【対策】不自然になるほど変化を出しすぎないようにする
鼻中隔延長を受けると必ず鼻が曲がるという訳ではありませんが、将来的に鼻が曲がってしまうリスクは少なからずあると言われています。
そのリスクが高まってしまう要因としては、医師の見立て不足・技術不足、患者さまが無理な希望を叶えようとすることなどが挙げられます。
医師の見立てや技術の不足に関しては、患者さま側は医師選びを慎重におこない、かつ事前のカウンセリングでしっかりと要望を伝え相談するという対策が可能でしょう。
しかし、適切な医師選びができていたとしても、患者さまが「どうしても!」と無理な希望を通そうとすれば、鼻が曲がるリスクは高まってしまいます。
リスクを回避するためには、無理な延長手術ではなく、ご自分に合った手術を受けることが何よりも大切です。
「せっかくやるなら、劇的な変化を!」と欲張って無理な施術をおこなうと、施術直後は仕上がりが良くても、経年変化で鼻が傾いてくるおそれもあります。
経験豊富な担当医であれば、経年変化についても熟知しています。よく相談した上で、自然な仕上がりになるよう、適切なサイズの挿入物で無理のない範囲での施術をこころがけましょう。
どんな人でも平等に年齢は重ねていくものです。将来的なリスクも加味した慎重な判断をすることが大切です。
鼻中隔延長のリスクについてもっと知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。


③移植した軟骨が目立ってしまう
鼻中隔延長は鼻中隔軟骨を切除して移動させたり、耳介軟骨や肋軟骨を移植したりする手術です。手術直後は仕上がりが良くても、年月を経て移植した軟骨が目立ってくる場合があります。
人の皮膚は加齢によって、真皮と表皮が薄くなっていきます。さらに年齢が進むと皮下脂肪層もボリュームダウンしてきます。
皮膚が薄くなっていくと、鼻中隔に移植した軟骨が浮き出てきてしまい、鼻中隔自体が目立ちやすくなることがあります。
もともと大きな変化を期待して無理に大きめの軟骨を移植してしまった場合は、歳月が経ってから皮膚層が薄くなり移植した軟骨が目立つなどのトラブルに見舞われるリスクがさらに高まると言われています。
【対策】将来的にも自然に見えるよう軟骨を成形する
鼻中隔延長は、一度手術を受けると効果の持続期間が長く、ほぼ再手術は必要ありません。だからこそ、将来的な仕上がりを考えた施術を検討しましょう。
そのため、将来的にも自然に見えるよう軟骨を成形する際のサイズや形を工夫することが必要です。
年齢を重ねて皮膚が薄くなったり、たるみが出てくることなども想定した上で、担当医のプロ目線の提案にも耳を傾けながら、希望に近づけるよう慎重に検討しましょう。
また、鼻中隔延長単一の施術で変化を求めるのではなく、他の鼻整形と組み合わせる方法もあります。
例えば鼻尖形成で鼻先をシャープに整えたり、小鼻縮小でだんご鼻を改善するなど、複合的に施術を行うことで、無理な施術を避けることができ、移植した軟骨が目立つリスクを低減できる場合があります。
鼻中隔延長で安心できるクリニックの選び方
鼻中隔延長について知れば知るほど、鼻中隔延長ではクリニック選びが重要ということを感じたのではないでしょうか?
いくら自分が情報や知識に触れて詳しくなり、イメージを具体的に伝えられるようになったとしても、結局は施術を担当するクリニックや医師のセンスや腕があってこそですよね。
では、本当に安心できるクリニックは、どのように選ぶべきなのでしょうか?
鼻中隔延長の症例写真をHPやSNSで確認する
鼻中隔延長のクリニック選びでは、そのクリニックの症例を確かめることは外せないポイントのひとつでしょう。
クリニックの症例は、公式サイトやSNS等で紹介されていることが一般的です。
最近ではクリニックごとに症例を紹介する動画を出している所もあり、とても参考になりますよね。
症例写真には、言葉や文章では伝わりきらないクリニックごとの考え方や医師の本当のデザイン力や技術力が反映されるものです。
視覚的に『この仕上がりは好み!理想に近い!』と感じられるかどうかも、クリニックを選びには大変重要な要素になりますよ。


鼻整形の実績が多い医師がいるか確認する
鼻は小さいパーツですが内部構造が非常に複雑で、仕上がりの数ミリで鼻の機能や見た目に影響が出る可能性があります。
とくに鼻中隔延長は、小さな鼻の内部の壁にメスを入れる非常に繊細な手術ですので、やはり実績・経験豊富な医師に任せることが安心できる要素になりますよね。
「鼻中隔延長を熟知した医師が在籍しているかどうか」
クリニック選びでは、この点をぜひ忘れずにチェックしてください。
なお当院には、鼻整形を得意とした、クリニックの院長経験もある中井医師が在籍しております。
Dr.中井は技術力を必要とする鼻の複合施術も多数おこなっており、さまざまな症例に対応できる強みがあります。
実際に多くの患者様から「知識が豊富で頼もしい」「傷跡が目立たない」と喜びの声をいただいてきました。
また、WOMCLINICでは、必要に応じて術前のCT撮影にて鼻の構造の詳細を評価し、3Dシュミレーションを用いて仕上がりをチェックすることも可能です。
美容整形は、「どうなるかわからないけどとりあえずやってみる」は許されませんよね。
術前に、専門家が鼻の構造を分析し、必要な手術を判断し、患者さまとも仕上がりイメージを共有する、という丁寧な計画を立てるからこそ、美しい仕上がりが期待できるものです。
鼻整形を熟知した医師が、これだけ丁寧な術前のプランをしてくれる環境が整っていれば、まさに「鬼に金棒」「虎に翼」で、さらに不安要素を少なくして施術を任せられるのではないでしょうか。
無料カウンセリングを受けてから決める
美容整形を受ける前には、まずクリニックで無料カウンセリングを受けるのが現代ではもはや常識になっていると言えます。
しかし、中にはそこのクリニックで手術を受けるかどうかわからないのに、無料だったとしてもカウンセリングだけ受けにいくのはちょっと…と遠慮してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
鼻は患者さま一人ひとりの持つ形状にかなり個人差がありますし、施術の種類も複雑多岐にわたるため、患者さまが自分自身で適切な施術を決めることは非常に困難なものです。
いくつかのクリニックで相談した上で比較検討することも、患者さまの大切な権利です。
ぜひ遠慮なさらずに、満足のいく仕上がりのためにも、無料カウンセリングの機会は積極的に活用しましょう!
年間300件以上の鼻整形手術数を誇るWOMCLINICでも、無料カウンセリングを実施しております。
カウンセリングでは、現状の鼻の状態を詳細に分析した上で、患者さまの『理想の仕上がり』をお聞きして、ご満足いただける施術について一緒に検討していきます。
一般的に、鼻整形では単一の施術だけでなく、いくつかの方法の組み合わセル複合手術も行われます。
自分では「鼻中隔延長でとにかくアップノーズを治さなきゃ!」と思っていたとしても、専門家と相談した結果、実は別の施術との組み合わせがベストだった!なんてこともしばしば…。
カウンセリングの際は、事前に好みの仕上がりの画像等を集めておくと、理想の仕上がりをより正しく医師と共有することができるのでオススメです。
鼻の悩みをお持ちで、鼻中隔延長も検討したいという方は、ぜひ一度、当院の無料カウンセリングをご利用ください。
本当に必要な施術をご提案いたします。
鼻整形は自分に似合う形にすることが大切
鼻整形を望む方は、鼻の作りだけを問題にしがちですが、実は「自分に似合う鼻」にデザインにすることが満足いく仕上がりにするためには最重要課題なのです。
この世界には誰一人として全く同じ顔の方はいらっしゃいません。お一人ひとりの個性やキャラクターに合わない流行りの鼻をひたすら求めたり、とにかく変わりたい!と顔のバランスを無視した挿入物のサイズを無理に希望したりすれば、トータルの美しさからは離れていってしまいます。
当院では、お一人おひとりに合った施術をご提案。ご希望に寄り添いながら美しさと両立するデザインセンスや、そのデザインを現実のものとする確かな技術力には定評があります。
鼻整形を知り尽くした優秀な医師が、患者さまの理想を形にします。
悩みやコンプレックスを解消したい!もっと美しくなって自信を持ちたい!そんな思いで大切なお顔を任せるのですから、 WOMCLINICで最高の仕上がりを追求しませんか?

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監修医師紹介
中井 孝昌 医師 ( WOM CLINIC GINZA 常勤医師 )
専門分野:鼻形成 / 二重形成 / 垂れ目形成 / 若返り治療
専門分野:鼻形成 / 二重形成 / 垂れ目形成 / 若返り治療
監修医師紹介ページはこちら
略歴
- 2013年 大阪医科大学卒業
- 2013年 大阪医科大学付属病院研修
- 2015年 大阪医科大学付属形成外科所属
- 2019年 YAG BEAUTY CLINIC院長
- 2020年 Zetith beauty clinic院長
- 2024年 WOM CLINIC GINZA勤務
保有資格
- ・日本美容外科学会(JSAS)
- ・日本形成外科学会
- ・顎顔面外科学会
- ・創傷外科学会
- ・ボトックスビスタ認定医
- ・ジュビダーム認定医
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