COLUMN
美容整形コラム
麻酔科医が在籍している美容外科を選ぶメリットとは?麻酔の役割や種類も解説
ボディ脂肪吸引輪郭整形・骨切り
美容外科による施術を考えているけれど、「麻酔がしっかり効くのか不安」「クリニックに麻酔科医は在籍しているの?」といったお悩みをお持ちではありませんか?
美容外科施術において患者様の負担を軽減するために、大切な役割を担っているのが麻酔です。麻酔のプロフェッショナルである「麻酔科医」がクリニックに在籍していることで、患者様にとっての安心につながります。
当院では、麻酔の役割や種類を詳しく解説したうえで、麻酔科医が常駐するクリニックを選ぶメリットについても詳しくご紹介します。
「美容外科施術を受ける前に不安を少しでも減らしたい」「麻酔について詳しく知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の監修ドクター
目次
美容外科における麻酔の役割
麻酔の役割は主に、「鎮痛」「鎮静」「筋弛緩(きんしかん)」の3つに分けられます。
美容外科での施術においては、これらの作用が組み合わさることで、患者様の負担を軽減しています。
具体的に期待できる効果は、以下の3つです。
- 痛みを和らげる
- 精神的な不安を軽減する
- 安全な手術を行う
それぞれどのような効果があるのか、順番に解説していきます。
痛みを和らげる
美容外科において、麻酔の最も重要な役割は痛みを和らげることです。
麻酔には痛みを緩和させる「鎮痛作用」があり、施術における痛みを大幅に軽減する効果が期待できます。
美容施術には、メスを使った切開手術から、ヒアルロン酸やボトックスなどの注射による注入治療まで、幅広い種類があります。それぞれの施術で感じる痛みの度合いは異なるため、施術内容に応じて適切な麻酔方法を選択することが重要です。
施術によって麻酔を使い分けることで、患者様の負担を軽減できます。
精神的な不安を軽減する
麻酔の「鎮静作用」により、施術中は眠ったような状態で施術を行えるため、患者様の精神的な不安や緊張を軽減する効果も期待できます。
「綺麗になりたい」「自分に自信を持ちたい」といった前向きな気持ちで美容整形に臨まれる方が多い一方で、施術に対する不安や緊張を抱える患者様も少なくありません。とくに初めての施術では、「どれくらいの痛みを伴うのか」と不安に思う方も多いでしょう。
麻酔の種類によっては、中枢神経の働きを一時的に抑制することで、意識や感覚を鈍らせる鎮静作用があります。これにより、脳の活動を一時的に落ち着かせるため、施術に対する不安や緊張が感じにくくなります。
また、麻酔の深さをコントロールしながら施術を行うため、手術の途中で意識が戻るといった心配はほとんどありません。
そのため、美容整形に対して不安をお持ちの患者様でも、施術中はリラックスしてお受けいただけます。
安全な手術を行う
麻酔には、痛みを和らげる「鎮痛作用」、不安を落ち着かせる「鎮静作用」に加えて、筋肉の緊張を緩める「筋弛緩作用」があります。
筋弛緩作用は、ほかの作用と同様に重要な役割を果たしており、手術を安全に進めるうえで欠かせないものです。
たとえ痛みや不安が十分に抑えられていても、体の筋肉が緊張していると、反射的に動くことがあります。人の体は、神経や血管が複雑に絡み合った非常に繊細な構造をしているため、手術中のわずかな動きが思わぬリスクにつながることもあります。
そこで、筋弛緩作用がある麻酔を投与し、神経と筋肉の信号伝達を一時的に遮断することで、体の動きを制御しているのです。麻酔は単に患者様の負担を軽減するだけでなく、手術の安全性を高めるためにも欠かせません。
ただし、麻酔には呼吸の低下や血圧の変動など、重篤な副作用が懸念されているため、施術中は患者様の全身状態を慎重に見守る必要があります。
そのため、麻酔のプロフェッショナルである「麻酔科医」が、徹底的な血圧・心拍数・呼吸などのモニタリングを行い、患者様の状態に合わせて麻酔の深さや投与量を細かく調整しています。
美容整形外科に麻酔科医は在籍している?
結論からお伝えすると、すべての美容外科に麻酔科医が常駐しているわけではありません。
美容外科における麻酔科医の常駐は法的に義務づけられているわけではないため、麻酔科医の在籍状況はクリニックの方針や対応可能な施術によって異なるためです。
ただし、日本麻酔科学会が公開している「安全な鎮静のためのプラクティカルガイド」では、緊急時における対策について、以下のように記載されています。
7‒5) 緊急時のバックアップ体制 麻酔科医や救急医など、緊急時対応の専門医師が院内にいる場合は、これらの専門医師が緊急時の鎮静実施体制に関わることを強く推奨する。 |
このように、施術における麻酔科医の常駐は義務ではありませんが、緊急時のリスクを適切に管理するためには、麻酔科医など専門的知識を持つ医師の関与が望ましいとされています。
麻酔科医の在籍はクリニックによって異なりますが、安全性を重視するのであれば、麻酔科医が常駐しているクリニックを選ぶのがおすすめです。
当院では「患者様の安全」を何よりも優先にしているため、施術中の全身管理は専門の麻酔科医が行います。プロフェッショナルである麻酔科医がいることで、医師が施術に集中できるほか、万が一のリスクにも対応できる体制を整えています。
どこのクリニックを選ぶべきか迷った際は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
美容外科の施術で使用される当院で取り扱う麻酔の種類
美容外科の施術においては、患者様の体質や施術の内容によって、適している麻酔が異なります。
当院では患者様のご負担を軽減することを第一に考え、一人ひとりに合った麻酔をご提供できるよう、複数の麻酔方法を取り扱っております。
当院で取り扱っている麻酔は、以下の5種類です。
- 局所麻酔
- 笑気麻酔
- 硬膜外麻酔
- 静脈麻酔
- 全身麻酔
それぞれの特徴や適している施術について、詳しく解説していきます。
局所麻酔
局所麻酔は、施術部位に注射することで、患部とその周辺の痛みを緩和させる麻酔です。
意識はそのまま保たれるため、患者様との会話や反応を確認しながら施術を進めることが可能です。
比較的負担が少ない施術に適しており、当院では「二重整形」「脂肪注入」「クマ治療」「小鼻縮小」などで使用しています。
笑気麻酔
笑気麻酔は、鎮痛・鎮静のある笑気ガスを吸引することで、痛みを和らげる麻酔です。お酒を飲んだときのようにふわふわとした感覚になり、痛みに対する不安を軽減させる効果が期待されています。
当院では、主に局所麻酔による針の痛みを緩和させる際に使用しております。「注射針の痛みが怖い」「リラックスした状態で施術を受けたい」といった方は、カウンセリング時にお気軽に医師へご相談ください。
硬膜外麻酔
硬膜外麻酔は、腰(背骨近くの神経)に注射することで、下半身の痛みを緩和させる麻酔です。
意識がある状態で施術を受けられるほか、背中に装着した細いチューブから麻酔薬を追加できるため、必要に応じて麻酔効果を持続させることも可能です。
分類上は局所麻酔の一種ですが、硬膜外麻酔は広い範囲に作用するため、下半身の広範囲にわたる施術や長時間の手術などに適しています。「意識がある状態で施術を受けるのは怖い」と感じる方には、静脈麻酔との併用も可能です。
静脈麻酔
静脈麻酔は、注射ではなく点滴によって投与します。投与後は、うとうと眠っているような状態になり、施術中の記憶もほとんど残りません。
意識がないという点では全身麻酔と共通していますが、静脈麻酔では自発呼吸が可能なため、体への負担が少ないのも特徴です。
施術に対する恐怖心が強い方や、痛みに敏感な方にも適しており、とくに「眠っている間に施術を終えたい」という方におすすめです。
局所麻酔と同様に、「二重整形」「脂肪注入」「クマ治療」「小鼻縮小」など幅広い施術で使用可能ですので、麻酔に関してお悩みの方は医師へご相談ください。
全身麻酔
全身麻酔は、吸入もしくは点滴による投与で、完全に意識がない状態になる麻酔です。
施術中の痛みや恐怖を感じることがなく、安心して手術を受けられる点が大きなメリットです。
しかし、自発呼吸ができなくなるため、麻酔科医による徹底したモニタリングが必要となります。また、他の麻酔と比較して体への負担が大きいため、必要最小限のケースに限り選択される麻酔です。
当院では「骨切り」や「鼻整形」、「フェイスリフト」など、施術の規模が大きく、長時間にわたる手術の際に使用しています。
麻酔科医が常駐している美容外科で施術を受けるメリット
これまでご紹介したように、美容外科における麻酔は種類が多く、それぞれに特徴や適応があります。
しかし、どの麻酔にも少なからずリスクが伴うため、安全な施術には専門的な知識と判断力を持つ「麻酔科医」の存在が不可欠です。
麻酔科医が常駐しているクリニックで施術を受けることは、以下のメリットにつながります。
- 手術中の異変に素早く対応してもらえる
- 術後の麻酔の影響を最小限に抑えられる
- 術後の痛みをコントロールしやすい
それぞれ具体的にどのようなメリットとなるのか、順番に解説します。
手術中の異変に素早く対応してもらえる
麻酔には少なからずリスクが伴い、まれに血圧の低下や呼吸状態の変化といった副作用が生じる可能性もあります。
麻酔科医が常駐している美容外科では、血圧・心拍・呼吸などの数値をモニターでリアルタイムに管理できるため、わずかな体調の変化にも迅速に対応できるのが大きなメリットです。
当院では、必要に応じて麻酔の量を調整したり、適切な処置を即座に行うことで、より安全な施術環境となるよう徹底しています。
術後の麻酔の影響を最小限に抑えられる
麻酔科医が患者様の状態に応じて、麻酔を細かくコントロールすることで、術後のふらつきや吐き気といった副作用を最小限に抑えることが可能です。
麻酔の効果は、患者様の体質や体格、持病などによって異なります。そのため、麻酔科医による、適切な麻酔の選択や、投与量のコントロールが必要です。
とくに全身麻酔は意識が完全になくなるため、他の麻酔と比較すると、覚醒(麻酔の効果がなくなるまで)が長い傾向にあります。
覚醒がスムーズに進まないと、患者様が目覚めた際に強い吐き気を覚えたり、うまく歩けなくてふらついてしまうといった影響が出るため、覚醒時間も逆算して麻酔を投与しなければなりません。
こうしたリスクを抑えるうえで重要なのが、麻酔の専門家である麻酔科医の存在です。
術中から術後にかけて、患者様の呼吸や血圧、意識の戻り具合を細かくモニタリングしながら、患者様にとって最適なタイミングと投与量で麻酔を調整できるのが大きなメリットです。
術後の痛みをコントロールしやすい
手術後の痛みの感じ方には個人差があるものの、適切な麻酔管理を行うことで、術後の痛みを軽減しやすくなります。
麻酔科医は、麻酔の投与量によって「痛み」をコントロールするプロフェッショナルです。手術前から患者様の体質やアレルギーの有無などを細かくチェックし、患者様一人ひとりにあった麻酔の種類や投与量を決めています。
施術中の痛みはもちろんのこと、施術直後の痛みが強い時間帯も計算したうえで、痛みが少なくなるよう計画されています。
徹底的な麻酔の管理によって、術後の痛みが抑えられ、患者様の身体的な負担を軽減できているのです。
麻酔科医が常駐している美容外科クリニックとして当院が選ばれる理由
当院は、「二重整形」「脂肪吸引」「鼻整形」「小顔整形」「クマ治療」「豊胸」「骨切り」など、美容外科における幅広い施術を提供しています。施術の種類が多様であるからこそ、麻酔管理の質にも徹底的にこだわっています。
- 専属の麻酔科医が在籍し執刀医が施術に専念できる体制が充実
- 施術途中で目覚めないように麻酔の量の調整や呼吸の管理を行う
- 1人ひとりに合わせた麻酔でダウンタイムを最小限に
それぞれのこだわりについて、順番にご紹介していきます。
専属の麻酔科医が在籍し執刀医が施術に専念できる体制が充実
当院には、麻酔を専門とする医師がおり、施術中の麻酔管理をすべて担当しています。そのため、執刀医が施術に専念できるようになり、より丁寧で精度の高い手術が可能です。
また、院内に専属の麻酔科医が在籍していることで、手術における情報の共有や連帯がスムーズになり、さらに安定した施術環境を整えています。
当院では麻酔科医として中村裕也医師が常勤しています。麻酔に関して不安を抱える方も多いかもしれませんが、当院では中村医師の徹底した麻酔管理により、執刀医が手術に集中しやすい環境を整えられているため安心して施術を受けていただけるでしょう。
施術途中で目覚めないように麻酔の量の調整や呼吸の管理を行う
当院では、専属の麻酔科医が施術中の麻酔管理を徹底して行っており、麻酔の効果が途切れることのないよう、投与量やタイミングを細かく調整しています。
「麻酔が効きにくい」「施術の途中で目が覚めたらどうしよう」と不安を抱える方もいらっしゃいますが、麻酔科医がモニターで状態を見ながら調整を行うため、過度な心配は必要ありません。
患者様の状態に合わせた麻酔管理によって、安定した麻酔状態を保つことが可能です。
1人ひとりに合わせた麻酔でダウンタイムを最小限に
過度な麻酔の投与は、施術後の腫れやむくみを助長させるため、投与量の見極めが重要です。
麻酔の量が多すぎると、薬液が注入部位に長くとどまり、水分バランスが乱れることで、腫れやむくみが強く出てしまう可能性もあります。
当院では、患者様一人ひとりの体質や施術内容に応じて、麻酔の種類や投与量を細かく調整しているのが強みです。その結果、麻酔が体内に長く残ることによる、ダウンタイムの悪化を防ぐ効果が期待できます。
安心して美容外科施術を受けたい方は麻酔科医が常駐している当院へご相談を
美容外科において、麻酔科医の常駐は法的に義務づけられているわけではありません。
しかし、静脈麻酔や全身麻酔など麻酔が深いものは、リスクや安全面の観点からも、麻酔科医による対応が推奨されています。
麻酔にはさまざまな種類があり、患者様の体質や施術内容に応じて、適切な方法を選ぶことが大切です。当院には、麻酔のプロフェッショナルである麻酔科医がいることで、万が一のケースにも備えられる環境を整えています。
患者様一人ひとりの状態やご要望に寄り添いながら、安心して美容外科施術を受けていただけるよう、万全のサポート体制でお迎えいたします。

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監修医師紹介
深堀 純也 医師 ( WOM CLINIC GINZA 理事長 )
専門分野:小顔治療 / 二重・垂れ目形成 / クマ治療 / / 若返り治療 / 豊胸治療
専門分野:小顔治療 / 二重・垂れ目形成 / クマ治療 / / 若返り治療 / 豊胸治療
監修医師紹介ページはこちら
東京都板橋区生まれ。4歳~10歳まで父親の転勤に伴いアメリカで過ごす。海外生活で個性的なキャラクターと純粋な性格が育まれる。幼少期から手先が器用で、ピアノを習ったりプラモデルやレゴで遊んでいた。外科医を夢を持ち医学部に進学、医学生時代に二重整形を経験し、人生観が大きく変わる経験をし、美容整形に興味を持つようになった。念願の美容外科医になってからは毎日全国各地を飛び回って美容医療に没頭する日々。外見やコンプレックスが改善されることで、人々が笑顔になっていくのを目の当たりする中で美容医療の意義と社会的な価値を確信する。学会やアメリカ・韓国・中国と海外の技術研修に参加し、トップレベルの技術を学ぶ。自身の施術を貪欲に追及し、あらゆる施術においてダウンタイムを減らし、仕上がりを良くすることに取り組んでいる。
略歴
- 2004年 筑波大付属高校卒業
- 2010年 秋田大学医学部医学科卒業
- 2010年 東京医科歯科大学附属病院勤務
- 2011年 東京都教職員互助会三楽病院勤務
- 2012年 東京美容外科勤務
- 2013年 東邦大学附属病院形成外科勤務
- 2014年 東京美容外科分院長
- 2016年 ガーデンクリニック分院長
- 2017年 THE CLINIC勤務
- 2019年 藤ナチュレ美容クリニック院長
- 2020年 WOM CLINIC GINZA院長
- 2021年 WOM CLINIC GINZA統括医師
- 2024年 WOM CLINIC GINZA理事長
保有資格
- ・日本美容外科学会正会員
- ・日本形成外科学会正会員
- ・日本抗加齢医学会正会員
- ・日本救急医学会ICLSコース取得
- ・アラガンBotox Vista認定医
- ・VASER LIPO認定医
- ・CRF(コンデンスリッチファット)認定医
- ・VASER 4D Sculpt認定医
- ・TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos認定医
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